ふゆみヒストリー

ふゆみヒストリー大学編⑦コレペティートルコースにて学ぶ

おはようございます🌞

講師の熊谷冬美です。

今回はふゆみヒストリーの続きで、コレペティートルコースでどんな授業をしたか触れたいと思います。

国立音大には、在校生だけでなく卒業生もコースに在籍し、授業を受けることができます。私は大学在学中(3年生)からアンサンブルコースを受講し、2年間の講義を終え修了しました。その後大学卒業とともに、新たに2年間コレペティートルコースで学ぶことを決めました。

コレペティコースの1年目は、オペラ作品の歴史や、オペラ用の楽譜を読む練習など座学中心に勉強します。

また、指揮コースのメンバーとともに、国内外で活躍している指揮者の先生から、指揮について学びます。コレペティートル生は、指揮に合わせて演奏できるよう努めます。(これがすごく難しい)

2年目になると、自分たちで演目を決め、キャストを集め、練習場所を確保し、稽古日程を組んで、オペラ公演を作り上げます。そして当日は2台ピアノで演奏をします。

実際に授業を受けてみると、この2年目がめちゃくちゃハードでした。

演奏する、という点だけ見ても、慣れていない指揮を見ながらの演奏をオペラ丸々一本分やる、ということで自分にとってはハードルが高く大変でした。そしてやったことのない運営も自分たちでやるということで、様々な失敗を繰り返しながら、なんとか本番を迎えたことを覚えています。

指揮者である先生や、サブでついてくださる副指揮の先輩、そして歌手の皆さんには沢山協力していただき、助けていただきました。未経験であることを周りの方が受け入れてくれていたので、とてもあたたかい現場で、同期のコレペティートル生とも仲良くなり、苦しみつつも楽しい時間を過ごしました。

本番は、人生で最も緊張したステージとなりました。一年かけて準備をしたという想い入れからか、腕がガチガチに固まるほどに緊張しました。ですが、みんながいてくれる心強さを感じ、無事演奏を終えることが出来ました。

終わってみると、今までに味わったことのない達成感で溢れ、それをステージにいる全員と共有することができ、一生忘れられない初舞台となりました。

オペラの勉強は道のりが長く、今も挫けそうになることがあります。ですが、1人でするお仕事ではないので、歌手の皆さんやピアニストの仲間と共にこれからも頑張っていきます。

このブログではオペラ作品の紹介もしていきたいと思っていますので、ぜひご覧くださいね!

今回はここまで🎵

講師 熊谷冬美