おはようございます
講師の熊谷冬美です。
今回は〝ある先生との出会い〟を書きたいと思います。
楽しくレッスンを続けていた私ですが、通っていた音楽教室で主に触れていたのは、実はエレクトーンという電子楽器でした。
教室に1人1台、学校の机のようにエレクトーンが配置され、みんなで音楽を学びました。
目の前には本物のグランドピアノと、先生用のかっこいいエレクトーンがあり、憧れていたのを覚えています。
レッスンの中でその本物のグランドピアノに触らせてもらえる機会が何度かありました。
それを見て、先生が私の親にこう話しました。
「ふゆみちゃんはピアノよ!」
私の母は楽器経験がないので、そう言われてもピンと来なかったと思います。
けれど私自身は確かにピアノに興味がありました。
漠然とですが、ピアノの柔らかい音が好きだったんです。
そして何故だか、本当は全員に1人1台グランドピアノを用意したいけどそれは無理だからエレクトーンなんだ、と思っていました😅なんだそりゃ
先生は、声に出していない想いを見抜いてくれました。
本当にすごい...😳👏
そしてそのあとに、先生はとんでもないことを言いました。
「この音楽教室には今専門のコースがないから、他のところに移ってでも専門に学べるコースを受けてみたら?」
この言葉があったから、今の私があるのは確かですが、当時の私は特別弾けたわけでもなく、ただピアノがとても好きそう、というだけだったと思います。
そんな状況で、他の音楽教室を勧めるというリスクある行動を取ってくださりました。
その先生は純粋に、生徒さん一人一人に合った道を示してくださる方だったのだと思います。
今でも顔と名前をはっきり覚えています。
あの先生がいなければ今の私はいない、そう断言できる先生です。
私も生徒さんに、そのように道を示してあげられる先生になりたいと思っています。
次回 家にピアノがきた!
講師 熊谷冬美